みなさまが普段なにげなく店頭で目にされている時計の革ベルト。
販売している僕達も作られる工程はそんなに意識せずに、
何となく出来ちゃうのかな~なんて思ってたりなかったりでして
実際のところはどうなんだろう???と、思い
オープン当初からアルキメデス・スパイラルのオリジナル ストラップを作っていただいている
都内某所にある老舗ストラップ専門ファクトリーにお邪魔しました。
この歴史あるストラップ専門ファクトリーは、スイス・スーパーブランドのライセンスを得て、純正ストラップを作っており、
その技術力はスイス一流メーカーの折り紙付きです。
実際に訪れた感想は、「驚き」 でした。
繊細な作業を熟練の職人さん達が共同で作り上げていく姿は圧巻でした。
訪れる前は、ほとんどの工程がオートメーションになっていて、ボタン一つで「ハイ、完成。」に近いイメージでしたが、
実際は、ほぼすべてに近い工程が手作業で一つ一つ正確に、ものすごい速度で作り上げられており、職人さん達の誇りとこだわりが凝縮された作品と呼べるモノで、普段何気なくベルトと接していた自分に反省しました。
今回はそんな職人さん達の思いがつまった【ベルトができるまで】の工程を一部、ご紹介させていただきます。
①原皮です。ワニにしては、小さく感じられるかもしれません。
加工用に販売されているサイズは大きく3種類に分かれているようですが、
時計のベルトは直径が10mm~20mm程度であまり大きくなると竹班が綺麗に出ないため、販売されている一番小さいサイズよりさらに小さいモノが好ましいようです。
↓
②原皮から金型で一つ一つ手作業でカットしていきます。
カットに使われる金型はサイズやデザインによってそれぞれ異なります。
職人さんは「これが無いと、商売になんないからね~」と笑い飛ばしてましたが、
スゴい数です!
棚に収まりきらず、引出しにも沢山(驚)
↓③ここから1枚づつ裏材と張り合わせ
(残念ながらこの工程は企業秘密だそうでお見せ出来ません)
↓④次に、やっぱり1本づつベルト穴を開けていきます。
↓
⑤ベルトの穴が開いてベルトの形になってきたら工業用ミシンで、
やはり1本づつステッチを入れていきます。
↓
⑥最後に、糸を始末してからサイドのコバ塗りをして(やはり一本づつ)やっとベルトが完成します。
以上、簡単にご紹介させていただきましたが、いかがでしたか?
実際にはこの倍以上の工程で作られています。モノ作りに対する真摯な思いと情熱がないとここまでは出来ないですね。
ベルトに含蓄のある沢山のお客様に高い評価をいただけるのには、ワケがあるな~と再確認できました。
ちなみにこちらは、アルキメデス・スパイラル オリジナルに押されている判です。
こうしてあらためて見ると少し感動的です。↓
現在開催中のベルトフェアでは、国内だけでなくフランスやイタリアなどの職人たちの誇りとこだわりが感じられるベルトを揃えて展開しております。
そろそろ風が冷たくなり、レザーアイテムが恋しくなる季節です。
今年は、時計のベルトからいち早く衣替えしてみませんか?
もちろん今回ご紹介したアルキメデス・スパイラル オリジナルもございます。
気になる方はぜひ店頭でこの確かなモノづくりを確認してみてください。
■アルキメデス・スパイラル オリジナル―マットクロコダイル
¥12,600(税込)/サイズ:18,19、20,22mm
カラー展開:ブラック、ブラウン、チョコ、ネイビー、グレー