愛しき時計 VENTURA ピエールとお寿司に行くの巻⑧

 昼間からビールで喉を鳴らすピエール。仕事中の私。イクラを残すピエール。それを狙う私。んー、美味そうだ。「スイスでは、日本で紹介されていないブランドがまだまだたくさんあるよ」ゴク。「個人的な付き合いのあるデザイナーや職人も大勢いいるんだ」ゴクゴク。「このカタログの時計なんかもそう。安いよ、150万くらいからあるよ」ゴクゴクゴク。「日本で紹介できる場所を探しているんだ。どうだい、そういう話があればいっしょにやらないか?」そう、ピエールがビールを飲みながら話した内容は、未知なるブランドの説明だった。まだあるんだなー、と思いながらも、やっぱりVENTURAの新作に期待しつつ。
最後まで、イクラが欲しいと言えない昼食が終わったのである。
v-tec_Sigma_W_25_S2.jpg

愛しき時計 VENTURA ピエールとお寿司に行くの巻⑦

 今日、電車でVENTURA着けている人を発見!!いやー、いるんだ(笑)いやいやいるんですよ実際!でも、時計というとROLEXとかOMEGA、Gショックを見かけることが多いじゃないですか?よくてもハミルトンとかブライトリングとか。そういう中で、VENTURAに遭遇する確率って。朝からラッキーな気持ちになれました。電車で見かけたVENTURAは、アルファでした。「あー、リューズがケースに隠れているな、やっぱり」という改めての印象。デザイナーの方々て、時計の時間を調整する「リューズ」を隠したがる傾向にありますよね。どうしてもケースから「ポチ」と出ている姿が許せないようで。デザイナー系ブランドの時計をまたチェックしてみてください。リューズがケースに収まっているものが多いです。
 アルファの新作、アルファⅡの発表がありました。「ひとまわりでかくなっている。うーん」。もちろん、ハンネス氏のデザインではありませんが、彼を支えたデザイナー達でデザインされたとのこと。ピエール氏も自信たっぷりでニコニコでした。
 
9.jpg

寿司はどうしたんだ!寿司は!そういう、そこの貴方。丸ビルのお寿司屋に無事に行きました。寿司屋では、VENTURAの話とは違う、時計のお話をしました。おもしろかった。
次回は、そういうお話で。

愛しき時計 VENTURA ピエールとお寿司に行くの巻⑥

 「早く寿司食え」そういう心のない身内スタッフの声を聞くたびに、寿司に行けないアマノジャクでございます。だいたい私は寿司よりお好み焼きが良い、と思っていた。実際に丸ビルの寿司屋の隣にお好み焼き屋がある。ピエールとその店の横を通った時に、英語を真面目に勉強しなかったことを猛烈に後悔した。と、言ってジェスチャーで、「オコノミヤキがタベタイナー」とできるわけもなく、だからと言って「アイラブ!オコノミヤキ!」とか「アイマスト!オコノミヤキ」とか「ギブミー!オコノミヤキ!」とか「シャル-ウィー オコノミヤキ?」とか言えるわけもない。結局、黙って寿司屋ののれんをくぐったのである。次回に紹介する、アルファⅡがこれだ!(世界一雑な商品紹介になってしまった)

8.jpg

愛しき時計 VENTURA ピエールとお寿司に行くの巻⑤

 寿司屋に行く途中、ピエールが説明してくれた、新MGS。これまでのスパークのムーブメントは、今から10年余り前に着手・開発したもの。今回の「MGS-11」は、性能が格段にパワーアップしている、とのこと。画像の絵を元に、繰り返し繰り返しピエールは「1、2、グワーン!!、4、5、6」「1、2、グワーン!!!、4、5、6」と言っておられました。
これまでのオートクオーツというと、パワーが溜まるまでに時間がかかる難点が。それを克服したのが「1、2、ガシャワーン!!!、4、5、6」なのである。どうだ、まだ寿司が食えないぞ。

 img05135.jpeg

愛しき時計 VENTURA ピエールとお寿司に行くの巻④

 そう、お寿司に行く前に、もう1本紹介されました。デジタルSPARC MGSの後、ピエールが見せてくれたのが、画像のアナログSPARC MGSでした。「ほう、アナログか」と心で呟いた私は、チラッとピエールを見ると、少し照れ笑い。理数系が得意な優等生が、国語の答案用紙を見られたときのような、少しハニカムような顔。「本当はデジタルでアナログをやりたかったんだよな」と乱暴な解釈をすると、そういうことを言われていました。「高セグメントによるアナログかぁ」と古いCASIOの時計を思い出しながら、きっとまた独創的な形になるんだろうなという妄想を描いていました。最近のVENTURAファンにとっては、「VENTURA=デジタル」のイメージでしょうが、VENTURAの時計にもアナログてあります。決して不得意ではありません。得意です。
アナログ1.jpg

アナログ2.jpg今でも、一昔のVENTURAの在庫を確認されるお客様が大勢いらっしゃいます。しかし、アナログの時計て皆様どうですか?いや、針3本に右回りで、文字盤の色変えるか、針の形変えるか、数字の書式変えるか、これ以上ないほど完成された時計の王道スタイルですよね。だから、アナログを変革するのって難しいなーといつも思ってしまいます。ピエールもこの辺り、どう考えているのか、お寿司を食べながら聞いてみようと思う昼下がりでした。続く~


愛しき時計 VENTURA ピエールとお寿司に行くの巻③

 この脳天グリグリモデルの正式名称は「脳のテッペンが脳みそみたく回転するように動く」ことから脳天グリグリと名付けられた、てノッブスさんごめんなさい。正式名称は「SPARC MGS」です。どうですか、そこのお父さん?こういう時計みたことありまっか?通常、機械式時計だと文字盤の裏側に、自己満足よろしくてことで、ひっそりとコチコチ動いている機械を見るのがやっと、なのに。VENTURAのこのモデルったら、文字盤の頭上に機械が位置しています。「使いにくいんじゃないの?」というお父さん。歳くったんじゃないですか??若かりし頃、寒空に負けず、お気に入りのTシャツを着たあの日のことを忘れたんじゃないですか?実際に着用してみると、それほど気にならないのです。
 それにしても、以前にピエールに話を聞いた時「人のためになる時計を製作したい」とおっしゃっていましたが、それでこのフォルム?と突っ込みたくなるほどの、独創性!こういう時計デザインて、やっぱり単純な時計好きの頭の中では生まれません。「針はブルースティールで、文字盤はシルバー、ムーブメントは手巻きで、、、」てなんてやっていたら、結局、過去の焼きまわしの時計になってしまう。そうかといって、デジタル花の80年代のように、時計にラジオをくっつけたり、TVをくっつけたり(もうすぐ地デジ)のハイブリット化も過去にやったし、ワールドタイム・クロノグラフ・パルスチェック・ボイスレコーダーなど多機能もやりつくしているし。。そういう中で、この時計は過去のどの時計とも似ていない素晴らしいデザインの時計になっています。今回、ピエールは将来的な時計のデザインについても、少しだけ話してくれましたが、それはそれは最先端でした。「人のためになる時計を製作したい」という気持ちが、結果的に最先端で唯一無二の時計になる。あらゆるジャンルの才能豊かな人だけに許された「やることが人と違う」タイプ。最近は「人と違うことをやろう」として失敗するものばかりです。「ご飯、行きませんか?」続きはランチしながら、ということで。続く~
i_2310_2.jpg